先月ご入会された生徒さんのレッスンの様子をご紹介します。
この日のレッスンでは、譜読みや演奏の土台となる「視る力」を育むためのビジョントレーニングに取り組みました。
初めての活動にもかかわらず、とても集中して取り組み、「次は?」「もう一回やりたい!」と、わくわくした表情でチャレンジしてくれました。
後日、お母様からは、
「あと何回寝たらピアノ?」
と毎日のように聞いてきます。
という嬉しいお話を伺いました。
レッスンを楽しみに待ってくれていることが何より嬉しく、私もこれからの成長がとても楽しみです。
さて、当教室ではピアノを弾く技術だけでなく、音楽の土台となる力を育むことを大切にしています。その取り組みの一つがビジョントレーニングです。
「視る力」と聞くと、視力のことをイメージされる方も多いかもしれません。しかし、ビジョントレーニングで育てるのは、単に目がよく見えるということではありません。
目で見た情報を脳で正しく理解し、その情報を体の動きにつなげる力を育てていきます。
ピアノを演奏するときには、
・楽譜を見る
・音符や記号を理解する
・鍵盤の位置を把握する
・指を思い通りに動かす
という一連の作業を瞬時に行っています。
そのためには、「目」「脳」「体」がスムーズに連携することがとても大切です。
目で正確に見る力
楽譜に書かれた音符や記号を正しく読み取るためには、まず目から正確に情報を取り入れる必要があります。
レッスンでは、絵や文字を目で追うワークを取り入れ、眼球運動を滑らかにするトレーニングを行っています。
目をスムーズに動かせるようになることで、音符を追いやすくなり、楽譜の中から必要な情報を見つけやすくなります。
脳で情報を整理する力
目で見た情報は、そのまま理解できるわけではありません。
音符や記号の形、位置、大きさ、楽譜と鍵盤との距離感など、さまざまな情報を脳が整理し、理解しています。
この力を「視空間認知」といいます。
視空間認知が育つことで、音符の違いや鍵盤の位置関係を把握しやすくなり、譜読みがスムーズになります。
レッスンでは図形を使ったワークなどを通して、楽しみながらこの力を育てています。
目と体を連携させる力
楽譜を見て理解できても、それだけでは演奏はできません。
認識した情報をもとに脳が指令を出し、指や体が動くことで初めて音になります。
このとき大切になるのが、目と体のチームワークです。
目と体の連携が高まることで、鍵盤を正確に捉えられるようになり、ミスタッチが減ったり、演奏時の姿勢やバランスが安定したりします。また、出したい音に合わせて力加減をコントロールする力も育まれていきます。
レッスンでは、イラストを見ながら同じ動きをするワークなどを取り入れ、目と体の連携を楽しく育てています。
ビジョントレーニングは、一見するとゲームや遊びのように見えるかもしれません。しかし、その中には譜読みや演奏、さらには学習にもつながる大切な力を育む要素がたくさん詰まっています。
このようにピアノを弾く力だけでなく、学習や音楽の土台となる基礎力をしっかり育んでいます。
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